Azure Sky

日常の出来事、想いを記します

たどり着けない場所

 数日前、久々に夢を見た。
私は一人、どこかの田舎道を歩いている。
行く手には、鋭い頂の高い山が見える。
山は、ところどころに雪を被り、人を拒んでいる。
 
 なぜか、私はそれを越えなくてはならない状況らしい。
いつも一緒のはずの愛車の姿もない。
遠い道のりなのに、灯りの装備も何もない。


 道脇には、ポツンポツンと民家があり、
知らない人が声を掛けてくる。
「あの山を越えるって? それゃ無理だろう」
「判っているけれど、行かなきゃならない」

 丘を越えると、目前に、山が迫ってきた。
フルカラーの景色は、どこかで見た絵葉書のように鮮やかだ。
 なぜかカメラを持ってなくて、ケイタイのカメラで撮ろうとすると、
ストンと夕闇が落ちてきた。

 私は山を越えることができないまま、目が覚めた。
理由は判らなくとも、酷く哀しかった。

 夢の山は、多分、アナが居た時間の象徴。
夢の中で話したのは、多分、雪の坂でスタックしたとき声を掛けてくれた人。
私は、あそこへどうしても辿り着きたかった。



 そして今日、所用で出たついでに、ひと気のない林道をうろついた。
何のものか判らない毛の塊が落ちていた。
薄暗い林道も、今は安心できる。
誰も居ないから。

 とはいえ、熊と間違われるのもいやなので、
早々に引き返した。

 すぐ下に道路が見える坂道、ふと上を見上げると、
黄色い花のようなものが眼についた。
かなり上のほうだ。
11feb21026.jpg

山の斜面というより、崩れかけた崖に近い様だ。

11feb21027.jpg


 先日、あんな夢を見たからか、
どうしても、あの花のところまで行きたくなった。
基本、危うしには近づかない主義の私が。


 距離にして30mくらいだろうか。
切り立つ斜面は、地面を支える樹の根を失い、崩れかけている
足場らしい足場は無い。
 切り倒された樹が、斜面のあちこちに無造作に転がしてある。
あれらの樹を足場にして、それが崩れ落ちたら、私の力では抜け出せないに違いない。
 
 
 転がしてある木々を、遠回りして避けながら、
ところどころに生えた熊笹にしがみついて登った。
木苺の樹のトゲが絡みつき、落ち葉が足を滑らせる。
 それでも、登りはどうにかなるけれど、降りられるのだろうか。

 振り向けば崖、ここでミスったら、間違いなく、下まで滑落するだろう。
そこまで判っていながら、どうして…

下の道路脇に車が置いてあるから、発見はさほど困難でもあるまい。
ここまで登れば、引き返すのもしゃくだ。
 花樹まであと数メートル、意地でも傍まで行ってやる。


 ようやく着いた樹は、マンサクだった。
下から見るより背が高く、花に手の届くようなものではなかった。
 そこの足場はさらに悪く、
立ち木に片手でしがみ付きながら数枚撮るのが精一杯だった。

 降りるのが困難だったことは言うまでもない。
ちょっとした山でも、下りられなくなることがある理由が判る。
 どうにか降りたときには、両足がガクガクしていた。
スカート裏に、杉の小枝がぶら下がっていたのを知ったのは、
家に着き、車から降りたときだった。
 
 
 アナ、マンサクが咲いてたよ、
いつの間にか春になってしまったよ。

 こんな日には、ゆっくり近所を歩いたよね。
なぜ、どこにもオマエが居ないのだろう。
 一月足らずなのに、悪い夢を見ていたかのようにしか思えないんだよ。

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