「節目」ってヤツだ。
ワンコは、人からすると、四倍速で生きて、
アレっ?と思った頃には逝ってしまう。
嵐のような喪失感が過ぎ、写真を見るような余裕が出来て気付く。
長年一緒に暮らした割に「コレ」というものが無いのだ。
人の記憶なんぞ、実にあやふやなものだ。
僅か三日も過ぎれば、毎日抱いてたワンコが、
どのくらいの重さだったか、どのくらいの大きさだったかすらも、曖昧なものとなってしまう。
まあね、写真なんて、何万枚あっても、所詮、写真でしかないわけで。
「無いよりゃマシ」程度?
記憶の中で、想い出は都合よく美化され
「死んだ人(過去の思い出)には勝てない」となるワケだ。
私の中にも、そんな「唯一」の人が居たりもして、
桜の花を見る度、反芻する記憶に磨きが掛かっていく。
近年、アナは、若い頃のように目線をくれない。
ジャーキーで吊っても、ワンコ友の名前を出しても、完全にそっぽ向き
昔撮ってた頃は、アナが常に私の方ばかり向くため、
何枚撮っても、全部、正面顔ばかりだったのに、ナニがそんなにイヤなん?
一応こっちを向いてはいるが、耳を引き、イヤそう


だ~か~ら~…
なんで、そうやって視線を外すんだよ!


撮影地は、近所のタンポポ咲く荒れ地

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