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日常の出来事、想いを記します

モリアオガエルの卵

 去る27日のことだ。
用で出たついでもあり、天気がいいので、少し、近隣をうろついていた。
 花の途切れる季節のこと、めぼしいものは無い。

 通りすがり、頭上の木の枝、白いものが目についた。
花の咲くような樹じゃないし、スーパーの買い物袋でもプラ下がってるのかな?
そう思い、一度は通り過ぎた。
…アレっ? 
 あの綿菓子のような物は、もしかして… 
08june27021.jpg


 引き返してみると、それは、木の上に産卵するという珍しい習性を持つモリアオガエルの卵塊だった。
池などの水面に張り出した枝に、泡で包まれた卵を産み、孵ったオタマジャクシは、ある程度大きくなるまで泡の中で過ごし、下の水面に向って落下する。

…がっ!
そこの下は、池でもなんでもなく、舗装された道路なのだ。
道路脇には、溝も何もない。
 産卵した時には、激しい雨で、下が川状態になっていたのだろうが。
08june27018.jpg

 
08june27023.jpg


向いは水田ではあるが、トンボの幼虫のヤゴなど、足があるものならともかく、オタマジャクシが自力で歩いて移動できるわきゃない。
 なんというアバウトさ!!

 私の頭には、晴天に、大量のオタマジャクシが降ってきて、路上で悶えながら干からびるシーンが浮かんだ。

手の届く範囲なら、枝ごと採って、田んぼに放り込んでやることもできるが、卵は、高さ3M以上の所にあるので、とても届かない。
08june27026.jpg


 付近の、少し離れたところに、一つの卵塊があった。
日傘の柄で引っ掛ければ、なんとか採れそうだ。 

地域限定かも知れないが、一応、天然記念物である。
野生の動植物を、むやみに保護や捕獲をするのは感心しない。
だが、レスキューなら別の次元だろう。

 野生の生き物が、成体になれる確率は極めて低い。
だが、ちゃんと生息域に生まれることが出来れば、チャンスはあるワケだ。
 08june27016.jpg



W○Fとか、○POとか、大義名分を掲げ、群れて明後日の方向へ大騒ぎする自然保護活動団体に関わるなんてゴメンだが、気づいた人が、その生き物にチャンスを与えることが出来ればいい。
後は、そいつ等の根性と運次第だ。

 オタマなんて大して手間もかからないし、遊泳力が付いたら、池にでも放り込んでおけば、そのうち、手足が生えて、勝手に出ていく。
 この1個だけでも、なんとかしてやりたい。

 カエルになったとして、条件的には、ウチの敷地内でも、ここと、そう変わりはない。
他にも色々棲み付いてるし。 
08june27014.jpg


  車のトランクから日傘を取ってきて、枝に絡めていたら、手に、ベチョっ!と粘液が落ちてきた。
その中には、小さなオタマジャクシが蠢いている。
うぎゃ~! もう孵り掛けてるのか!

塊は、産んだ直後は柔らかいが、時間が経つと、表面がカサカサしてきて形を保つ。
んで、オタマが出てくる頃には、粘液が溶ける。
 というか、オタマが溶かすのかも知れん。


 で、車からポリ袋を持ってきて、枝下で広げ、傘の柄でこそぎ落としたら、受け位置をズらしてて、道路に落下してしまった。
 成り行き上、それを拾って持ち帰った。
出先で何かあった時のため、トランクには、ペットボトル入りの水が積んである。
それを袋に注ぎ、ついでに傘と手を洗う。
 
「どうせなら、バケツで受ければよかった」と、気付いたのは、車に積む時だった。
(小型のポリバケツも積んでいる)
 ↓自宅で撮影 
08june27043.jpg


卵塊内部はこうなっている
卵核は、元々黄色い。
08june27047.jpg


 オタマは、まだ未成熟
ちなみに、普通のカエルの卵が孵ったときは、まだオタマジャクシらしい形ではなく、胎児のような格好をしている。
 それを思うと、モリアオは、かなり成長してから卵塊から出てくるとも言える。
08june27050.jpg


とりあえず水入りバケツに移したら、こいつ等、どうも、まだ泳ぎがヘタなようで、何か掴まるものが欲しいらしいと理解。
コウホネの葉を入れたら、その上に集まっている。
08june28040.jpg


08june28038.jpg


バケツ入りの画は、その翌日に撮ったものだが、まだ腹部に栄養分を抱えてるから、餌が要るのは2~3日後からだろう。

 昨日の夜から、激しい雨が続いている。
列車は遅れ気味、昨夜は、近所の踏みきりで、ずっと警報器が鳴っていた。
故障でもしたのか、どこかで列車が止まっているのか…

 今日は、地方道で通行止めになっている。
あの卵たちも、こんな日に孵れば、もしかしたら、チャンスがあるかも知れない。

08june28039.jpg
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コメント

>の上に産卵するという珍しい習性を持つモリアオガエルの卵塊だった。

よくわかったね。
しかしなんで木の上なんかに。
そのうちかえるの恩返しでもあるかもしれませんよ。

wikiより

モリアオガエルは各地で生息数を減らしている。おもな理由は生息地の森林などに人の手が入り、環境が変化したことによる。産卵のためには水面上に木の枝がせり出すような湖沼が必要だが、このような場所も少なくなった。

  • 2008/07/01(火) 01:08:09 |
  • URL |
  • マイト #-
  • [編集]

>なんで木の上なんかに
卵が、水中の敵に食われるのを防げるから、とオモ。
 でも、オタマが孵って池に落ちると、下では捕食者が口を開けて待っているそうな。

ここの卵塊は、それ以前の問題だけど…

 この町は、山奥なんで、町内に生息地があるんですわ。
子供の頃、父が卵を採ってきたんで、うちで飼ってたことあるし、その子孫かもしれんのが、先月、うちの庭に居たし。

でも、田舎の人は、そういうものに興味がないから、多分、知らない人が多い。
写真系の人は、産卵を撮りたがるから、意外に知ってるかも。
昔、知人が撮って「新聞社の賞を取った」と自慢こいてた。

カエルは、あれで、環境の影響を受けやすいから、カエルが居なくなったらヤバいんだそうですよ。

ちなみに、土中に、モリアオと似た卵を産むカエルも居まつ。
「シュレーゲルアオガエル」ってヤツ

  • 2008/07/01(火) 02:43:48 |
  • URL |
  • リコリス  #-
  • [編集]

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