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日常の出来事、想いを記します

猫洗い

 チビの日記

 僕は、チビと呼ばれています。
僕のお母さんは、一人で僕を生んだ後、どこかへ行ってしまい、僕と兄弟は、いつも、おなかを空かせていました。
 兄弟は、少し前に、動かなくなっていました。

 風邪をひいて、民家の軒で動けなくなっていたら、人間に拉致られました。
そいつは、僕の口を無理やりこじ開け、甘苦い水を流し込み、簀巻きにしました。
爪を立てても、咬み付いても、そいつは平気です。
 あれは、多分、人間の姿をした妖怪です。


 妖怪は、何時間おきかに、僕の口をこじ開け、何かを流し込みます。
僕がむせても、手加減なんてしません。
とてもイヤだけど、なんだか、懐かしい味がしました。
 
 暫くしたら、体が楽になり、僕は外へ出て行きました。
寒い日が続き、僕は、また、動けなくなりました。
 妖怪は、また、僕をわしづかみにして、口に、あの甘苦い水を、無理やり流し込みます。
何度も何度も…

 そんなことを繰り返しすうちに、僕は、大きくなりました。
ゴハンも沢山食べられるようになりました。
 そうして、大人になってからも、僕の声は、ほとんど出ません。
精一杯叫んでも、かすれた声が少し出るだけです。

 妖怪は、「病気の後遺症らしい」というけれど、なんのことかわかりません。
最近の僕は、ほとんど家の中で寝ています。
 
 僕は、水に濡れるのは大嫌いです。
妖怪は、寝ている僕を、わしっ!と掴んで連れて行きます。
 そして、白く濁った水の中に放り込みます。
「助けて!」
力の限り叫んでも、しわがれた声しか出せません。

 妖怪は、僕の体を、ぐしゃぐしゃとして、水をいっぱい掛けます。
僕は、もう、抵抗する気力もありません。
 それでも、妖怪は許してくれません。
簀巻きにされ、ぐしゃぐしゃされた後、暑い風を掛けます。

 妖怪は、ぐったりした僕を掴んで、コタツへ押し込みます。
僕は、妖怪が嫌いです。
 本当に嫌いです。


チビ↓
07nov04026.jpg


 
 チビ洗い
暇もあり、穏やかな天気だったので、チビを洗うことにした。
暑い時期は、半野良だったチビだが、最近は、ほとんど家の中で過ごして居るから、こちらの都合で洗うことが出来る。
 
 この日も、チビは、コタツの中で寝ていた。
浴室に準備をしておき、チビの両手を塞いで連れて行く。
既に気配を感じているチビが、必死に抗う。
 
 私に、以前ほど生傷が出来ないのは、チビが遠慮しているというのも少しはあるだろうが、大半は、私の防御能力が強くなったためと思って居る。
 それでも、少し気を緩めた隙に、パンストを破られてしまった。
 
 アナだって、風呂は嫌いだ。
タオルを出すのを見ると、白目を出して、隠れている。
それほどイヤなのに、外から戻ると、自分から浴室へ向かう。
絶対に、足を洗わないといけないことにしているのだ。
 
 犬は、なんと生真面目なのだろう。
その生真面目さには、哀しみすら覚える。
犬は、損な生き物だ。

 小屋の入り口前で、母を待つ猫軍団↓

白二頭はチビ親子、帰ってきたボス猫(現 デブ)と、その弟の茶チビ、残りの一頭は、デブの兄弟。
 残りの一頭は、近所で飼われているのだが、それは「タテマエ」というヤツで、よく、我が家へ餌を食べに来る。

(注)猫達は、小屋に魚が保存してあることを知っているが、小屋へ入る人が、必ずしも、魚を持ちに行くとは限らないことは知らない。

07nov04005.jpg
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