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日常の出来事、想いを記します

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羊毛アナ 二体目途中

 動物病院の分が終わったので、
再び、呪い(?)のアナ人形制作中。
その作業は仏師の如く。

…といいたいところだが、
半分くらいは後悔炸裂の作業となってしまう。
ごくたまには無心になる。



 一月が過ぎ、生活の変化には少し慣れたものの、
空洞は拡大していくような感。
 
 日が経つにつれ、
「ああ、私は、こんなにも類まれない存在を失くしてしまったのか」と。
先代のジュリアのときも同じ想いをしたのに。

 配偶者との気持ちは、とうの昔に離れ、
健康を害し、ジュリアだけが生きる支えだった。
 別離に至り、家を失くし、生活もなくし、
実家に転がり込んだものの、そこは既に私の家ではなく…
 
 支えてくれていた先代が逝き、絶望ののち、
探して、探して、たまたま巡り合った、先代に酷似した柄のアナ、
だから、先代の名前をそのまま入れて「ジュリアナ」と付けた。
 当時は、健康面も、仕事、その他も、這い上がろうとする気力があった。


 記憶が鮮明なのは、時間経過のせいと思っていたが、
圧倒的に、この家や周辺での時間が長いんだ。
ここで先代と過ごしたのは、実質6年くらいだし、
先代は全く散歩に出なかったから、周辺の記憶も薄いのか。


 そうだ… 
ワンコが居たから、私は還ってきていたんだ。
 親以上に頼っていた人が、
予測外の院内感染で逝ってしまった時でも、なんとか留まれた。
そのありがたみを、歳月の中に忘れてしまった。
 傍に居るのが当然で。

 逆説的だと、ここでの記憶が6年しかなかった先代でアレだったから、
倍の12年を過ごしたアナの喪失感て、単純計算でも倍かよ…
 こりゃ、精神おかしくなっても変じゃないわ。


…とか、どっぷり浸かりながら、羊毛ワンコを作っている。
 
 雌特有の、膝を崩したお座り姿勢で。
(顔周りの毛は、イメージ掴みの為の仮付け)
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 前作よりは、アナの雰囲気に近づいた。
…ような気がする。
(首のカラーや、尻尾はまだ付いていない)
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 筋肉の形はつけてみても、
たかがお座りの姿勢が満足にとれない。
 椅子や机じゃあるまいし、
四本の足を付ければ立つというものじゃない。

 立ち姿勢も、お座りも、生きてるからできることなのだ。
保持する筋肉があり、力があり、バランスが取れるから立てる。
 
 お座りポーズ自体が疑問だったので、
動物病院で、その旨を話すと、
犬の下半身骨格模型を見せて貰えたので、関節との関係も少しは理解できた。
 しかし、重量的なバランスがねぇ…
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 むかーし、テレビか何か忘れたが、
山口○恵のリメイク版で、
死体と結婚式をする男の話を見た。

 芸能人にも恋愛モノにも興味がない私は、ここしか憶えてない。
多分、他の人は、全然別の語に捕らえていると思う。

 嫁装束なんだけど、死んでるから正座が出来なくて、
背中に布団か何かで支えがしてあった。

 「イヤ、あんた、気持ちは判らないでもないけど、
死体の嫁じゃ、家事一つもしてくれないし、生活が成り立たないでそ。
暫くしたら、普通の嫁と再婚したらどうよ」
…と思った私は、老成した子供だったのか。

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 昨夜、電話が掛かってきた。
表示された名は、先月逝った知人、
あり得ないと思いつつ、その瞬間、
夢落ち(全ては夢だった)を期待してしまった。

 電話は、その嫁から掛かったものだった。
(元々、その嫁が友人だったため)
私が気に病んでいるのでは…と。
 「病みもしたし、今でも信じられない。
オマケに、すぐ後にワンコが死んでダブルパンチだわ」
などと、軽口調子で話しつつも、喪失感共有で倍増、みたいな。
内情が判り過ぎる立場だけに。


 死んだ者は、その瞬間から、時間の流れから取り残されていくのだけれど、
実際に取り残されるのは、現実の時間に残った生者のほうなんじゃないか。
 一緒にいた時間が長ければ長いほど、傍に居るのが当然で。

 他人は、いとも簡単に言う。
「頑張れよ」「元気を出せ」と。
 同類以外には通じないと思うから、適当に流すしかない。
疲れたよ、眠いんだ、パトラッシュ、てか。
 
 いつも読んでるところだけど、
最新のページ、もう、本当にそのまんま過ぎて、隊長、貴方は私ですか?… 
特殊清掃「戦う男たち」
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月命日、病院へ挨拶に

 アナが逝ってから、今日で丸一月。
近所の梅の蕾が色づいている。
随分と陽が長くなった。


 アナが掛かっていた病院へ挨拶に行った。
あれ以来、どうにもこうにも、
向かう気にもなれなかった温泉町方向…

 そういえば、先代の逝ったときも、
挨拶に行くまで、同じくらい間が空いたかな…
 あの時は、既に、アナが来る予定が立っていたが、
今回は、次の希望が無い分キツイ。
パンドラの箱、全開どころか、箱の欠片も無い。



 あの日、愛車を拒んだ急坂も、
とうに雪は溶け、春の気配を漂わせていた。

↓病院坂の下の観光施設
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その急坂道は、途中までは完全な日陰ではないのだが…
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このカーブを曲がった辺りで動けなくなったと記憶している
忌々しい雪だ。
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助手席に居るのは、アナではなく、羊毛のワンコ 
先生の愛犬をモデルに製作したもの
 一応、お礼のメインってことで。
(手前の紅いのは、アナの車乗り用リード、いまだ降ろす気になれない…)

 あと、形程度に、坂下の煎餅屋で買った、地元煎餅とケーキ。
地元民は、以外に地元の菓子類を知らずに居るものだから良しってことで。
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 一体目は、これよりふた回りほど大きく仕上がり、
お座り姿勢が安定しなかったため、作り直し。

 昨夜、ようやく仕上がり、
今日はバタバタと出たため、キチンとした画は無い。
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モデル本人↓ 耳の垂れた白いボクサー 雌
この子、アナが来た頃には居たんだよね。
そろそろ危険領域かね。
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 今さらどうにもならないけれど、
気になっていた体重推移を確認してきた。
 アナを抱く度に体感したとおり、
年末から急激に痩せたもよう。

2010
8/3 12.0k
11/16 11.75k

2011
1/7 10.65k
1/21 9.9k
1/25 9.3k
翌日26,12.25頃死亡
本当に、急坂を転げ落ちるような衰弱ぶりだった。


 

 ついでに自分も見て貰った。(←婦人科医院が近い)
薬だけ出してもらうつもりだったのに、
有無を言わさず、「はい、そこに寝て!」
腹部にエコーを掛けられ、その後、子宮癌検査。
 
 なにぶん、生きる気力ゼロの身、
「時間無いし(←動物病院へ行く前なので)
癌検診なんてどうでもいい」と抵抗はした。
(しかし、ハンパな不調は困ると思っている)

 子宮に二センチくらいの筋腫が出来ていた。
当たり前みたいに「あ、できてますね~」
 どうせなら、バーン!と思い切りよくイってくれていいのに、
カミサマはそこまで甘くないらしい。


 帰り、セルフスタンドで給油中、不意に涙が流れ止まらくなった。
風に髪をもみくちゃにされ、泣きながら給油するリアル貞子、in温泉町。
 過去の病院行きの思い出が次々蘇り、
ついでに先代の最後をも思い出す。
 ああ、もう、ワンコを連れて病院へ行くことも無いんだなぁ…


 自宅を通り過ぎ、知人宅のシェルを覗きに寄った。
何度も見たいと思ったけれど、見たとたんに号泣しそうで行けなかった。
 
 外に居た小母さんに声を掛けたとたん、
「死んだんだってね… 翌日に病院で聞いたよ」
ここのシェルは14才、コリーサイズで「殿(との)」という。
この数年、甲状腺関係で投薬しながら暮らしている。
 
 アナが逝った頃、殿も急転し、数日入院していたらしい。
「検査で白血球に異常値が出た」
つまり、リンパ腫だよね。
 「三月一杯持てばいいところだ」と云われているそうだ。
朝起きると、真っ先に、殿が息をしているのを確認する、と。

 殿は、うちの先代(ジュリア)が生きていた頃に飼い始めた子なので、
絶対に殿のほうが先だと思いこんでいたが、どっこいどっこいか。
 小母さん、がっくりするだろうなぁ…


 夜の習慣となった、アナ墓前グチ時、
アナの体積だけ盛り上がってた地面が下がったことに気づいた。
 本当に、一月も過ぎたんだね…
やっぱり、何か樹を植えたいな…
形は変わっても、この世で毎年会えるように。

↓先代たちを吸収したライラック 今夏の猛暑で枯死
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習慣と心残り

  いまだ、自室にはアナの寝床があり、
生前のまま、マットに毛布と枕、
そして、過去にお気に入りだった熊も置いてある。

 例えようもなく虚しいけれど、片付けるのはもっと淋しい。
毛布とか布団カバーとか、長年のうちに、結構な量となり…
車用のベルト代わりのリードも、いまだ、あの日のまま。
多分、私が生きてるうちは、あのままだろう。
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 気まぐれで買った安物の熊だが、
子犬の頃はよく振り回して遊んでいた。
 紐類も噛み千切ってしまったが、忘れた頃に引っ張り出して枕にしていたので、
ボロボロになっても捨てられずに居た。
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ちなみに、この熊は、背中が袋になったリュックだ。
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先日、保健所の件で電話したとき、伯父が言った。
「死んだものをいつまでもクヨクヨするな」

大きなお世話だ。
忘れないのが一番の供養だろ。

もう一人の伯父は、少し違うことを言った。
「長かったんだから、時間が掛かっても無理もない」

人間でも動物でも、
死んだ瞬間から、時の流れに置き去りにされる。
そうして、いずれは、忘れ去られていく。
 「生きる」ということは、そういうことの繰り返しなのだ。

 
神話の時代から、死者を連れ戻そうと、
かの国に降りた件が言い伝えられているが、成功した話は無い。

多分、根本的な考え方が間違っているのだ。
一緒に居たいから、自分の住む世界に連れ戻そう
…と、自分の都合に合わせようとするから失敗する。


 そういえば、逆の考え方をした件は成功している。
冥府の王、ハデスを愛したベルセフォネーは、
光の世界を捨て、自ら冥府へ行った。
一緒に居たいから、相手の居る世界に行く」…で。
適応力というか、考え方が柔軟なのかもね。


 なんにせよ、私の気持ちは私のモノだ。
どんな人生でも私の人生なんだし、
今さら進路変更できるほど、余力も時間もないのが現実だ。
 嬉しくはないけれど、そういうものだと納得はしている。


 件の保健所シェルティは、既に譲渡されたもよう。
もう捨てられないといいね。

 それにしても、次から次へと収容されることよ。
怯えて腰を落とし、諦めが浮かんだ表情… 
 犬には、未来という観念が無いから、ひたすら迎えを待ち続けるのだろう。
自分を裏切ったパートナーを。 

 できるものなら、みんな助けたい。


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雨上がりに開いた福寿草の群れ、
雨粒が、溜まった涙のよう。
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クロッカス、先発のクリーム色は花期を過ぎ、
ブルーパールが盛り
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小型だけど、透き通るような花色は、早春にふさわしい。
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大きいポメとか

 飼えないと判っていても、ついシェルティを見てしまう。
私の心に空いた穴はシェルティの形をしているに違いない。

 しかしだ、色んなシェルを見ても、アナに似ている子は居ない。
そもそもアナがイレギュラーな顔立ちだからだ。
普通のシェルは、コリーほどではないがノーブルな顔に、
僅かにストップがある。

アナは、額の高いポメラニアン顔、マズルも細い子だった。
どっちかといえば、ポメを探したほうが似ている子が居るんじゃないか。
 丸刈りばー↓
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 ポメ掲示板に、
「トライカラー雌で、オーバーサイズで、少し胴長で、
眼は小さめ、マズルが長く、ブレーズが入り、尻尾の下がった子
を希望します」
とか書きたいが、
それなんてシェルティよ?」と、袋叩きに合いそうで。


 先日の長野保健所シェル、
アナに思えてしょうがない。
しかし、やはり県内しかダメらしい。
片道約170k、隣の県だけに悔しい。

そういえば、伯父は元保健所関係だったな…と、
ツテを聞いてみたが、
退職してから時が立ちすぎていてダメだった。

 自称「代議士も動かせる」旧家の某は、
必要な時には行方が判らんヤツで使えない。きーっ!
 某宅は県境付近だから、
自宅周辺には、普通に松本ナンバーの車が走っていた。
縁故辿れば、地域的にも圏内だったかも知れんのに…とか悶々。


 判ってはいたけど、お役所って面倒なんだね。
アナは、書類上では、まだ生きていることになっているんだから、
私が引き取れば、犬の死体が一個減るだけじゃないか…と。
プラス、マイナス、ゼロってことで。
 

 いっそ、ボラ団体に引き上げを頼むのもアリと思い、
問い合わせたら、既に譲渡希望者が居るそうで、即、引いた。
ウチの子にならなくとも、誰かが幸せにしてくれればいい。

「この世のどこにも居ない」よりは、
「二度と会えなくとも生きている」ほうがずっといい。


 反面、心配ではある。
そもそも、飼い主が探さない時点で、何か問題を抱えてる率も高い。
 シェルティは何気に遺伝的な問題が多い犬だし、
ブルーマールっぽい子だったし、もしかして視力とかも…
 そういうことを判ってる人ならいいんだが。

 しかし、なんで探さない? 
ウチのワンコが、保健所の冷たい床でポツンと居る画を思うだけでもぞっとする。
まあ、この付近なら、近所の人はたいてい知ってるから、
もしものさいも、直接ウチへ戻される率が高いけど。

 目の前で死んで、自分で埋めたのに、
いまだ、どこかに居るような気がして、あちこちを探してしまう。
 親と生活時間帯を別にして、気をつけていたのに、
今夜は、埋葬地でボヘーっとしているところを父に見られてしまった。
 まあ、あの父が見たところで、どうか思うような性格でもないんだが。



 ウチのアナも、生後一年くらいのとき、
左目の瞳孔の反射が悪いことが判り、
「将来、両目とも失明する率あり」と言われた子だ。
外へ出ると、左眼だけ涙が出ることから発覚した。


 クレームをつける気は全く無かったが、
生家に報告時「他の子と交換する」と。
もちろん、即、断った。
 電化製品じゃあるまいし、
一旦ウチの子になった以上、ホイホイ交換なんて出来ない、と。

「失明する可能性がある」けれど、
確実に失明すると決まったわけではないから。
 アナ生家母は、むしろ私を心配したようだった。
「ワンコに何かあったら、全身で抱え込んでどうにかなってしまいそうだ」と。

…まあ、そのとおりなんだけど。

 犬くらいの動物になると、
何かの折りには全力つぎ込まないとどうにもならんじゃないか。
 だから私は「ワンマン、ワンドッグ」主義なんだ。
二兎を追うものは一兎も得ず、
何かのとき、私が抱えて逃げられるのは一頭だけだ。
何かのさいには治療費も嵩むし。

 しかし、将来、どんな状況になるかは判らんので、
「どうにもこうにもならないような状況になった場合はお願いするかも知れない」とは言っておいた。
 

 その後、来院の度、アナの眼を見て貰っていたが、
幸い(?)一生逃げ切れた。
 昨今は、白内障っぽい濁りが出てきていたので、
夜にトイレに連れ出すときは気をつけてはいたが。
アナ、甲斐性なしのお嬢様でドンくさい犬だったし。


 病気で死ななくとも、老化で何がしかの不具合は出てくる。
全部避けるなんて無理だから、
とりあえず、失明は避けられたことで良し、と思うしかしょうがない。
 
 視力に関しては、コリー類特有の問題なのだそうだ。
こういうことを考えると、純血種というヤツも問題に思う。
大きく外れない程度に、ちょびっと他犬種の血を混ぜるわけにはいかまいか。
 生き物は、長生きが必ずしも幸せではないけれど。



 よく「犬は視力に頼っていない」とかいうけれど、
過去、我家に居たマルチーズは(←貰われてきた)
たまに、頭の毛をたらしていると、側溝に落ちまくっていた。

 そのマルチーズは、激しく「俺様」な性格で、
ケアは咬みついて抵抗するのに、
「ミミ(←元々付いていた名前)アタマ縛るから」と言ってゴムを見せると、
自分からきて頭を出していたから、当人も不便だったに違いない。


 そのミミは、私が二十歳の頃、家を出て寮生活をしているときに逝った。
母が泣きながら電話してきたので、家へ帰った。
私も当分泣いてはいたが、離れて暮らしていた分、
実感も少なく…

 そういえば、その頃、ようやく買ったポケットカメラで、
ミミばかり撮っていたな… 
 レンズとのズレで、ワンコが半分くらいしか写ってない写真ばかりで、
現像に出す店で、いつも苦笑いされていた。
 って、年とっても、していることがかわらなすぎるあたり。

 ミミもウチの敷地に眠っているが、
私は埋めるときを見なかったので、あまり実感もない。
 眼のはなしで思い出して、「ああ、そういえば、ミミってマルチーズも居た」
という程度の、はるか昔の(ように思える)記憶だ。

 アナのことや、先代ジュリア、先々代ジュリアのことも、
こうして、半分埋もれた記憶になるまでどのくらいの時が要るのだろう。

 …年齢的に、寿命まで、ずっとリアルなままで覚えていそう。


 最近、薬が効かなくなってしまい、寝付けない。
アナ死亡後、一週間くらいは、
起きていたくても意識が落ちてしまうような感で、
少しの眠剤でも、庭で凍死できそうなくらいだったのに。

 昼間に転寝モードにもならなくないし、
浅く眠って夢見ると、醒めたときに鬱倍増、
これは本気で精神科かね…
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ティファ嬢母君様へ

 ティファ嬢母君様、本日、葉書きが着きました。 
お気遣いありがとうございます。
 郵便は時間が掛かるので、
とりあえず、ここでお礼をさせて頂きます。


 あの時頂いたチビアナは、
私の作った妖弧アナもどきとともに、
自室のいつもの布団に座っております。
 毎夜、いつものように、
プラ製コップに水を8分目くらい入れて供えます。
 
 アナの布団類は、
たまに陽に干し、一見、生前のままです。
リードも、いつもの場所に掛けたまま…

ティファ嬢もお元気でなようでなによりです。
どうか、元気で一生を過ごせますように…
 連絡先です↓
rosa_rugosa_2005あっとまーくyahoo.co.jp



 クロッカス、ブルーパール次々開花中
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保健所収容犬譲渡条件

長野県の保健所でシェルティーが収容されているらしい。

この子、色は違うのに、なんか雰囲気がアナに似ている。
モコモコ毛と立ち耳のせいだろうか。

「譲渡条件、県内在住者のみ」… ってさ。
殺されるなら、少しくらい融通してくれてもいいのに。 
 長野にそんなこと頼める知り合い居ないし、私がダメでも、
地元ボラ団体が引き上げてくれればいいんだが。
 
 っつか、この飼い主、二日も放置しているんかい!
迎えにきてやってくれ~~~!

先週、県内南部でもセーブルのシェルが収容されていたが、
載せられた翌日には(多分飼い主のお迎え)消えていた。

 
 ウチのワン子だったら、
そもそも、犬ひとりでどこかへ行ってしまうこと自体、
全く考えられないんだけど。
敷地内のトイレですら、一人では行かず、玄関で待っているんだから。
 
普通の犬ってそんなに脱走するモンなのか?
アナ、顔見たいよ、アナ…



 クロッカス、二弾目
「ブルーパール」一輪開花

昨日は蕾だったのに、早いな。
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たどり着けない場所

 数日前、久々に夢を見た。
私は一人、どこかの田舎道を歩いている。
行く手には、鋭い頂の高い山が見える。
山は、ところどころに雪を被り、人を拒んでいる。
 
 なぜか、私はそれを越えなくてはならない状況らしい。
いつも一緒のはずの愛車の姿もない。
遠い道のりなのに、灯りの装備も何もない。


 道脇には、ポツンポツンと民家があり、
知らない人が声を掛けてくる。
「あの山を越えるって? それゃ無理だろう」
「判っているけれど、行かなきゃならない」

 丘を越えると、目前に、山が迫ってきた。
フルカラーの景色は、どこかで見た絵葉書のように鮮やかだ。
 なぜかカメラを持ってなくて、ケイタイのカメラで撮ろうとすると、
ストンと夕闇が落ちてきた。

 私は山を越えることができないまま、目が覚めた。
理由は判らなくとも、酷く哀しかった。

 夢の山は、多分、アナが居た時間の象徴。
夢の中で話したのは、多分、雪の坂でスタックしたとき声を掛けてくれた人。
私は、あそこへどうしても辿り着きたかった。



 そして今日、所用で出たついでに、ひと気のない林道をうろついた。
何のものか判らない毛の塊が落ちていた。
薄暗い林道も、今は安心できる。
誰も居ないから。

 とはいえ、熊と間違われるのもいやなので、
早々に引き返した。

 すぐ下に道路が見える坂道、ふと上を見上げると、
黄色い花のようなものが眼についた。
かなり上のほうだ。
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山の斜面というより、崩れかけた崖に近い様だ。

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 先日、あんな夢を見たからか、
どうしても、あの花のところまで行きたくなった。
基本、危うしには近づかない主義の私が。


 距離にして30mくらいだろうか。
切り立つ斜面は、地面を支える樹の根を失い、崩れかけている
足場らしい足場は無い。
 切り倒された樹が、斜面のあちこちに無造作に転がしてある。
あれらの樹を足場にして、それが崩れ落ちたら、私の力では抜け出せないに違いない。
 
 
 転がしてある木々を、遠回りして避けながら、
ところどころに生えた熊笹にしがみついて登った。
木苺の樹のトゲが絡みつき、落ち葉が足を滑らせる。
 それでも、登りはどうにかなるけれど、降りられるのだろうか。

 振り向けば崖、ここでミスったら、間違いなく、下まで滑落するだろう。
そこまで判っていながら、どうして…

下の道路脇に車が置いてあるから、発見はさほど困難でもあるまい。
ここまで登れば、引き返すのもしゃくだ。
 花樹まであと数メートル、意地でも傍まで行ってやる。


 ようやく着いた樹は、マンサクだった。
下から見るより背が高く、花に手の届くようなものではなかった。
 そこの足場はさらに悪く、
立ち木に片手でしがみ付きながら数枚撮るのが精一杯だった。

 降りるのが困難だったことは言うまでもない。
ちょっとした山でも、下りられなくなることがある理由が判る。
 どうにか降りたときには、両足がガクガクしていた。
スカート裏に、杉の小枝がぶら下がっていたのを知ったのは、
家に着き、車から降りたときだった。
 
 
 アナ、マンサクが咲いてたよ、
いつの間にか春になってしまったよ。

 こんな日には、ゆっくり近所を歩いたよね。
なぜ、どこにもオマエが居ないのだろう。
 一月足らずなのに、悪い夢を見ていたかのようにしか思えないんだよ。

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春陽色の花

 室内管理のクロッカスが、
春の陽色の花を、力一杯開いている。
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右端のショボくれたやつは、咲き終りのスノードロップ
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 昨日開きかけていた福寿草が咲いた。
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 こうして撮っているはしから、
アナがトイレの場所を探してうろつき、
蕾を踏んづけて歩いたものだ。

 水仙の蕾とかも、お構いなしにぺきぺきと折ってくれたよね。
犬にとっては、草も花も変わり無いから仕方ないが、
アナは、少しお馬鹿なワンコだったので、
手当たり次第口に入れるのを叱ってばかりいた。

 頭の良さでは、初代、先代は並ぶくらいに良く、
日常会話は理解していて、コマンドもしっかり入ってた。
 動物病院の先生も、先代が車に乗るところを見て感心していた。
先代は「後ろへ行って」で、リヤシートに行き、自分で伏せる子だった。
 

 三代目のアナは、先代たちより二段くらいは劣っていた。
母に「知恵遅れじゃないか?」と言われたほど。
「お手」も出来ないけれど、
芸が出来なくとも命には関わらないから良しってことで。
 やはり「馬鹿な子ほど可愛い」というヤツだろうか。

 
 自室に並ぶ三代のシェルの遺影。
それぞれ、一癖も二癖もある子たちだった。
それにしても、ここにアナが並ぶ日が来るなんて…

 我家の庭には、その亡骸たちが埋まっている。
毎夜、鼻水と涙でぐちゃぐちゃになりながら、
掘り出したいという衝動を、無理やり押さえ込んで家に入る。


 最後の病院行きのさい、
雪の坂道で削れた指の傷が、ようやく塞がり始めた。
 傷口を見るたび、生者と死者の世の違いを思う。
神話の世界でも、ひとたび死者の国へ行ったものは戻れない。
 アナの居た時間がどんどん遠くなっていく。

 毎日、
殺される運命にある犬たちのサイトを覗いている。
出来れば一頭でも…という思いの反面、
「アナじゃなきゃイヤだ」というエゴに負けてページを閉じる。
(現実には、もう中型犬サイズは困難だと判っているけれど)

 
 寂しい春がやってきた。
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羊毛フィギュア一作目 微妙なアナ

 福寿草が開き始めた。

人の気持ちなぞお構いなく、季節は進んでいく。
おかしなものだ。
頭では判っているのに、どうにも感情がついていかない。 

 …ああ、それにしても、なさけない。
「いつかは死ぬ」 「もう近い」とは思っていても、
来年も、再来年も、その先も、ずっと傍に居るような前提で居たらしい。
 居るのが当たり前過ぎて… 

 今でも、後ろに、いつものように転がっているような気がする。
だから、あえて、後ろを振り向かない。


 昨夜、揺り返しがきて、ひとしきり泣いたあと、
左胸がズキーんときて呼吸困難になった。
「やたっ! お迎えだーっ!」と喜んだが、今朝も普通に目覚めてしまったよ…

 痛い付近に湿布を貼って寝たので、 
死んだ場合、検死のさい、
「コイツ、湿布で治ると思ったのかよ」と思われるのが気がかりではあった。
 左胸から背中にかけて引きつるように痛い。


 いつもなら、嬉々とする春の徴も、
「何が福寿だよ!」と、花にでも言いがかりつけたくなる。
こうして後悔ばかりしているうちに、
また大事なものを失ってしまうのかも知れない。

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 アナ、一体目、一応、植毛してみた
植毛の分、細身で作ってみたら、随分痩せたアナになった。
間際の痩せぶりを思いだすので、次回は、もう少し太らせて作ろう。
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この植毛ってヤツ、作業自体は淡々としたものなのだけど、
羊毛の特性上、植えて、他を構ううちに、毛が絡み合ってしまう。
 
 前足の飾り毛も植えたんだが、すぐにひとまとめ状態↓
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胸元の白い毛も、植えても植えても、一まとめになってしまう。
土台に挿してあるだけなので、毛をほぐそうとすると抜けるし。
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 あああ~~ 似てね~~

一応、シェルには見えるけど、
アナの生家へ送れるような出来じゃない。(←一個送ろうと思っている)
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 逝った、直後、縫いぐるみに出来ないか?と、基礎本を買ってはみたが、
肝心の、犬種的な特徴部分の表現が難しいんだよね。
 
 顔や手足からの自然なロンゲのグラデとか、
ファー生地を何種も切り替えたとしても、
腹や足の飾り毛部分は、とても追いつかない。
 前足の長い部分は15センチ近くもあったし。

逆に、丸刈りバージョンならなんとかなるかも。

全身ロンゲのマルチーズとか、
シーズーとかなら、なんとかなりそうなんだが。

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 ネット通販の額が届いたので、遺影を装丁した。
冬バージョン、改めて見ると、
私が思ってたのと違うコマを指定して出していた…orz
 
 いつも思う。
死後、遺影だの葬儀だの、儀式的なことに金や時間を使うくらいならば、
生きてるときに、思う存分、してやれることがあったハズなのに…と。

 こんなものより、生きてる1分間をくれ。

それに気づかず、日常として流してしまったのは、誰でもない、この私なのだ。


 ちなみに、ネガはこうして↓ファイルしたのが二冊近く、
アナログなので、他のもの撮ったコマも混ざっているが、
先代の死から近い時期だっただけに、私にしては真面目に管理していた。

 この時期には、インデックスプリントが出来ていたから、
コマ指定も、ひところのようには難しくないんだが、
デジタルのように、PCで詳細を見るような便利さには程遠い。

 どんなに沢山撮っても、私の記憶の中の、
何万枚というショットには追いつかない。
 自宅周辺、ありとあらゆる季節、場所に、色んな表情のアナが居る。
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 今さらな小ネタ↓
アナが、冬季の居間で座っていたハーフ毛布、シェルティ柄。
元々は自分用として買ったんだが、犬って、飼い主の持ち物に座るのが好きじゃん。
だから、私がコタツに居ないときはアナが使うことにしていた。
 もちろん、今も置いてある。
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ワンコの遺影

 先日出したネガは、さほど劣化も無かったようで、
無事プリントされてきた。
 
 ここまでくれば仕方ないので、
さっき、額を注文した。
木製額は、インコたちがかじってしまうのでアルミ製で。


 喪失感は、減るどころか、
返しのついた針の如く、日々、奥に食い込んでいく。
先代が逝ったときの喪失感を、アナが埋めていたことが、今になって判る。
特に朝がキツイね…
起き抜けに泣けてくる。
 

 このところ、保健所の迷い犬情報とか覗いてるんだけど、
皆、自分チのワンコが居なくなっても探しもしないの?
飛騨保健所で、月曜に期限切れになってたパピヨン、翌日には消えていた。
ああいう犬でも探しもしないんだね。故意?
 そのくらいの執着だったら、別れの時は楽かも…とは思う。
 

 以下、わんこ遺影、スキャナー画にて

 春バー 桜散る ワイド4ツ
(奥に写りこんだ車が邪魔? アレ、ウチのヤツだから)
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初夏バー 裏の畑、ヒナゲシの花の中 ワイド4ツ
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冬バー  裏の荒れ地 雪の中で 4ツ切り
(まだ追加予定 夏バーの丸刈りも欲しい しかし掛ける場が無い…)
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羊毛のアナもどき、喪失感パワーで続行中、
とりあえず、現時点では丸刈りバージョン
(まだ植毛中)

 植毛は、毛並みの最後部からしないとだめ(作業がし難くなるから)なんだけど、
顔をつけると、手足無しでは放置できず、焦って造り、
手足が付くと、顔だけでも毛を生やしてみたくなるわけだ。

ちなみに、体部の「核」はアナの毛を使用、まさに呪いの人形だ。
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 我ながら、とりかかるのが遅すぎるとは思う。
思い立ったときには、眼も暗くなって、右手も痺れが入り…

だって、本物が居るのに、こんな作り物要らないやん…
だから、居る限り、作る気は起きないんだよね。

 ごめんよ、アナ、ブサイクな出来で…
初心者にトライカラーは難し過ぎる。
通常の縫いぐるみがセーブル一色なわけがよく判った。

 尻尾は「とりあえずつけた」的
まあ、この前の「妖狐」よりはマシかな。
黒い体に白い襟巻きつければ、私には何でもアナに見えてしまうが。
 …どうだろう、10体くらい作れば、少しはアナに似たのが出来るかもね。
 
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 室内管理のミニプランター
早咲きのクロッカスが咲いた。
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小型の種類なので花も小さい。
むかーし、通販で買って、ウチに植えてた種類だ。
「クリームビューティ」
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アナが逝く二日前に買ってきた羽衣ジャスミンも盛りになった。
アナの居た時間が遠のいていく。
これはこれでまた寂しい。
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幻聴

 アナがいなくなってからというもの、
滅多にコタツに入らなくなった。
 そもそも階下へ降りるのが怖くて。

 そんな中、コタツに入った。
どこからか、呼吸の音が聞こえる。
 また幻聴か…
玄関脇の水槽のろ過音すらも、それに聞こえてしまう。

 それにしても、今日ははっきり聞こえるなあ。


 暫く後、
「ぼほっ…」
ゲッ! こんなにはっきり幻聴が。
どうしよう?

 本気で精神科へ行かなきゃアカン。


 布団をめくると、キジトラの猫が寝ていた。
(猫たちは、勝手にコタツに入っていることがある)
そりゃ、呼吸音が聞こえるわな。



 私の食事量が極端に減ったため、
母が小言を言い始めた。
「いい医者探して掛かれ…」とか。

 まあね、親と気質が合わないのは判ってたけどさ…
頼りにしていた知人が急逝し、
その十日後にアナが逝き、
私がなんとも思わないと?
 親子って、家族って、他人より他人なんだよな…



 「スマリの森」という動物モノの少女漫画がある。
擬人化された、白いキタキツネが主人公。
 
 キタキツネって、初めてみたときから、
シェルティにそっくりで、とても他人とは思えない。

その中でこんな会話がされている。
「丹頂鶴は、人間に餌をもらい、
車にぶつかったら、人間が車に乗せて連れて行く。
 キタキツネは、車に轢かれても、
木の葉のようにペラペラにのされるまで放って置かれるの」

 「空も土も雨も、皆に平等だ。
平等でないのは、その上で生きている僕たちの気持ちなんだよ」
 



 試作の羊毛アナの顔が、
造りこめば造るほど、妖狐過ぎていて怖い。
 目がね、もう、最初から死んでる目なんだよね。
剥製みたいで。

 で、色々工夫してみたんだけど、
やっぱり、一番難なのが眼、一番生気が出るのも眼…

 瞳を描いても、虹彩の模様がないのが不自然、
表面のクリア分が無いのが不自然、
視線が合わないのが不自然。
 自然の造形って、どうしてこんなに繊細なんだろう。

 で、もっと怖いのが、造りかけで放棄したパーツ類。
顔のない胴体も怖い。
眼のない顔も怖い。失敗作の手足も耳も…
 どうしよう、この失敗作たち。
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ノースポール アナの想い出、白い花

 数日振りに車を出した。
前はいつ乗ったんだったか…
 

 ホムセンで目に入った花を一株買った。
なぜかアナを思い出したから。
 ノースポール。
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 ちなみに、さっきググるまで、
ずっと「ノースール」と思い込んでいた。
 見るたび、なぜ「スノーボール」じゃないんだよ?と、内心で突っ込みいれてた。
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 こういう花、私、普段買う気にもならないのに、 
どうしてこれを見てアナを連想したんだろう?
…と思ったが、さっき判った。


 アナが我家へ来た日、裏庭に白いシャスターデージーが咲いていて、
そこで撮った画があったからだ。
 毎年、この花がさく度、「ああ、アナが来たのも今頃だったか」と。

ワンコ館より アナが来た日
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翌年くらい
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 そのホムセンが、フジカラープリント仲介をしていたので、
ネガプリントを出そうとしたら、
憶えのあるボックスが見当たらず。

 聞くと、去年の夏頃にはやめたそうだ。
店でプリントしない人が増えたってことか。
 写真撮ってる私ですら、取り扱いをやめたことを半年も知らずに居たのだから。


今度岐阜市へ行ったときにでも…と思ったが、
地元のカメラ屋へ寄って見た。
「犬が死んだ」…とか話したくないので、
付き合いのない方の店へ。
 
ホムセンのペットコーナー見るだけでも涙が出るから。

 その「付き合いのない方の店」は、
もう、ネガプリントの取り扱いをしていなかった。
はなから、現像は出来ないかもと思っていたが、
プリンター自体をデジのみ対応のものにしてしまったらしい。
 
 外注ならOKと言われたが、
なにせ年数が経過している。
煩いことは言わないが、一応、ある程度は確認して欲しかったのでやめた。


 しょうがないから、もう一軒の店へ行った。
こちらは、長女が私と同級生で、
それが、タマタマ、(字面は違うが)同じ名前で、
 私は、子供の頃から器用貧乏だったこともあり、
地元の人には覚えがいいらしい。(要するに変人だから)
小母さんも、私のことを「他人とは思えない」などと言っていたほどだ。

 そこで犬の画ばかり出せば、
「死んだの?」って言われるの判ってるし…
 遡れば、初代のときも、泣き腫らした目でプリントを頼みに行き、
小母さんに「犬死んだ?…」って聞かれた。
(子供のときからの動物好きもバッチリ知られている)

 …とまあ、こんな具合で避けた店だが、
ネガも可ということなので、数枚頼んできた。
まあね、暫くは見えるところには置けないだろうけど。
 先代のときは、オトナの画を見られるまで一月くらい掛かった。
それまでは、子犬時代の写真で影膳を続けた。


 写真が遺影ばかりになっていく。
実は、アナの伸ばしたやつは、当時にプリントして持っている。
…つうか、生前から、ずっと居間に掛けてある。
 先代の顔アップの隣に。 

 さらに、私自身も完璧に忘れていたが、
そのサイズの画が、別に保管してあった。
 そういえば、ネガ劣化を恐れてプリントしたような記憶がほんのり…
先代の子犬当時ネガをプリントした時、私が見ても劣化がわかったから。
 
アナも、先代も、後期のほうが毛が伸びて綺麗だったけれど、
やっぱり、若い頃のほうが表情がいいんだよね。

 夕方、また雪が降り始めた。
町内の峠道が積雪で通行止めとなった。
 雪は、舞い散る桜の花びらに似ている。

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神頼み

 今日も雪、あれ以来、何日降っているんだろう。

日課となった、神社参り
ようやくポイント絞ったお願いができた。
「なんでもいいから、アナをお願いします」

お願いされた側
「死んだものをお願いされてもどうせいっちゅーんじゃ」


敷地内とか、
夜の居間とかで、
こっそりアナを呼んでいる。

 屋外では、怪しい人認定されなぬよう、
一応周りを確認しているが、
今日、つい大きな声で呼んでしまい、
ふと見ると、
父が少し離れたところにいた。

やべ~ 両親は耳が遠いから安心していたんだが、
少し気を抜き過ぎた。
××ガイ認定されたかな。

田舎では精神を病んだ人は社会死扱いである。
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シェルティ喪失病

 治るどころか、日々侵食中…
年かね…
前はここまで落ちなかったのに。


 あれ以来、
近所の神社へ日参し、
「どうでもいいからどうにかしてくれ」
…みたいなお願いをしている。
カミサマもこんなんじゃ対応に困るだろ。


今夜は、居間の隅にあった父の黒い靴下がアナに見えた。
黒白の配色にいたっては、モロ、アナ連想直撃。
 

指の怪我も全く治らなくて不便極まりない。
たかが皮一枚再生するのにどんだけ時間掛かるんじゃ。

 幸いというか、
お粥と雑炊とうどんの食生活でもちっともイヤじゃない。
喰いたくないから、野菜ジュース、
あるいは豆乳、
たまに菓子パン、高カロリーだから。

 それすら、準備と同時に泣いて食う生活。
脳を使いたいときは飴舐めて終わり。
おかげで、三段腹が一段くらいは減った。


やっぱり年だね…
年行ってからの喪失感は酷いってのがよく判った。
 
初夏になっても、この可愛い丸刈りバーも見ることはないのか。
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逃げ切れるとは思っていなかったから、
アナを置いていかなくて良かった…とは思ってる。


しかし、そのうち、空のリードを引いて歩けそうな勢いだ。
その前に、誰か、どうにかしてくれ。
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骨格模型 犬

動物病院で見かけた、スケルトンの犬の骨格見本。
内臓も詰まっていた。
変なものが置いてあるんだなと思ってみていた。

犬の骨格見本で検索したら、本物がヒットした。
普通に生きてるブランド種を店で買えるような値段…

もう、いっそ、ウチの庭で作ったほうがいいんじゃまいかと。
鯨の遺体を砂に埋めて骨格標本にするアレで。
すでに三体は埋まっているし。

骨格標本の作り方より
「4本の足の骨をまとめて骨にしてしまうと小さい骨の前後左右を区別するのはたいへん面倒です.だから,4本の足の骨は別々に包みます.」
つまり、事前に大きなパーツごとに切り分けておけ…と。

無理! 絶対無理!
ネズミくらいならそのまま埋めればいいけど。


wikipediaより
死体が白骨化するまでにかかる時間は、ヒトの場合、腐肉食動物による死体の損壊や周囲の環境にも強く影響されるが、地上に放置されていた場合、夏場では1週間 - 10日、冬場では数ヶ月以上かかる。乾いた土中に埋められていた場合、大人で7 - 8年、水中では夏場で2週間、冬場では1ヶ月で頭蓋骨の一部が露出する[1]。


 先々代は大柄で、割りと深く埋められたから、
ようやく白骨化したくらいかも。
 難点は、じん帯、筋肉が無くなったら、骨はバラバラになってしまい、
どれがどこの骨かも判らない。



骨格だけでいいから縮小モデルが欲しい。
間接稼動ならそらによし。
足とか、膝の曲がり具合とか、骨盤との繋がり具合とか、比率とか、
首の頚椎から頭部に掛けての比率とか、
前足と肩甲骨の繋がり、関節の位置とか。
 
いわゆる「スフィンクスポーズ」とかのさい、
後ろ足がどう畳まれて、どういう向きで出ているのか、
またそのときには、足の先端がどのくらいのところに来るのか。
足の付け根から腹に掛けて、どの当たりまでが胴に着いているのか。
 写真は腐るほどあるのに、背景にこだわって、
足とか、草花に埋もれているのばかりで、肝心のところが見えない。


 そういう資料的な写真や、各部のだいたいの骨の長さとか、
もっときっちり計測しておけば良かった。
そういう構造が判らないから、体高に対する胴の長さのバランスが取れない。
頭部の形すら曖昧だ。

見た目の筋肉部をつけてみても、生きてないから立たせることすら難しい。
そんな状態で放置したままのフェルトのワンコが数個…
 そのうち資料のもとが急逝し、地面の下。


二次元の絵描きはその面だけ描けばいいんだから、
適当に骨格描いて、
適当にアウトラインひき、毛を描けばそれらしくは見える。

とはいえ、頭部は難しい。
手持ちの解説本にも、
「頭部は非常に複雑な面の構成になっていますから、
実物の骨格をよく観察してスケッチして覚えてください。
 

 ちなみに、例題の動物は馬だった。
この日本のどこに、ホイホイ入手できるような馬の頭骨があるっちゅーんじゃ!
鹿の抜けた角くらいは、運がよければ対で転がっていたりするが。


模型はヒットした。
…レトリバーしかなかった。
「犬ほど、種類による体格、形の異なる動物も居ない」と言われてるんだから。
シェルティとは違いすぎるやん。
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シェルティ ジュリアナの形代(かたしろ)

 アナの埋葬時、父が供えた水は、
表面が盛り上がり、茶碗の底まで凍りついていた。
 
 それ以前に、
大雪で全て埋もれていて、茶碗どころではなかったが。

 昨夜(2/6)その水が融けていた。
そして今夜も水だった。
ああ、寒いなりに、春に近づきつつあるんだ…
 ほんの数日前には、庭で凍死できそうな冬山(?)だったのに。

 夕方、アナのトイレに行く習慣が、
今は墓参り…というか、墓の前で延々と独り言…
「おいでよ、おいでよ、出ておいで…」

 懐中電灯の灯りも加え、これが住宅地なら、
心霊スポット噂が一人歩きしかねない。

いや、マジで、過去の子たちの埋葬後は、
こんなこと一度もしなかったんだが…
 影膳は、先代、その先代も一月くらいは続けた。
正式度なんて知るか! 私がやりたいようにする。


 墓の前、今すぐ掘り出したい度90パーセント。
実行してみたところで、出てくるのは唯のモノ。
 
 だから私は儀礼だけのことがイヤなんだ!
墓なんて、葬儀なんて、遺影なんて!
こんなんより、生きている間の一分が欲しい。

あの、独特の匂いのする足の裏が、
ぺたりと吸い付くようなポテポテ腹の感触が恋しい。
かくいう私だって、他所の犬の足の裏なんて頼まれても嗅ぎたくもないが。


 ただ、気づいたこともある。
「なぜ、私はこの町にいるんだろう?」
ああ、先代が居たから、ここへ転がりこむしかなかったんだ。
 そうか… もう、ここに戻ってくる必要はないんだ。…と。


 自室のアナ寝床には、
以前、シェル仲間に作って頂いたフェルトアナが座っている。
今のところ、これが形代となっている。
毛の瓶詰めよりは、気持ちが入りやすい。
(だから私は人形類が苦手なんだが)
 
夜、いつもの時間帯に水を供え、
のち、それを飲む。
 かなり崩壊してきていると思う。

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このアナは、デフォルメされているけれど、
ポメのような高い額とか、子犬のような表情とかはよく出ている。
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お礼に、相手の人のシェル絵を描いて送ったから記憶があった。
長野に住む、ブルーマールのティファニーという名の子だったと思う。


シェルティフィギュアで検索してたら、
見え覚えのある子が乗っていた。
「ブルーマールのティファニー」
あのオッドアイ、片目のパンダ柄。

 これはもしや、アナを作ってくれた人のワンコじゃないか?
気合入れて検索してみたが、これ以外は出てこなかった。
今一度、お礼を言いたいが、時がたち過ぎて、
住所氏名はおろか、保存していた画像もなくなった。

アナと近い世代のシェルだったけど、まだ元気でいるんだろうか。
とりあえず、もうアナはこの世に居ない、ありがとうと伝えたい。

 で、今日(2/12)アナの画像を漁っていたら、
ティファ嬢の画が出てきた。
もし、ここを見たら「ありがとう」って伝えたかった。
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 そうして過ごす中も、私の時はあの日で止まってしまっていて、
時々、接触不良の機器が作動するかの如く、
現実と接触した感触がくる。

病院行き時に削れた指も、未だ、生傷のまま。
「自己治癒」というものを意図的に放棄してしまったかの如く。

 たった今怪我したばかりのように痛いのに、
どうしてこんなに時が過ぎてしまっているのか。
わけ判らん。

 極力傷を見ないようにし、
パバッと洗って、パバッと絆創膏で隠す。
我ながら、根本的な解決にはなっていない。
 最初の数日は、普通に雑巾が絞れていたのに。

 
 絆創膏の上にパットの重ね貼りしたところを、
セキセイたちがクチバシでこそこそするだけで、
インコをふっ飛ばしたくなるくらいには痛い。
 
 右手は痺れがとれなくなってきているから痛みを感じなかったのか…
これが脳梗塞とかだったらイヤん過ぎる。
とりあえず、指壊死とかカンベンしてよ。



昨夜だったか、洗面所で鏡を見てギョッとした。
頬がこけるってこういうことか…と。
眼の周りなんて、荒れてガビガビだ。うへ~…
リアル貞子が居るわ。

 
 あれ以来、寝るか、泣くか、呆けるか…
という日々を過ごしている。
 寝るというより「意識が無くなる」というのが近い。
おかげで夢も見ない。
ありがたいんだか、ありがたくないんだか…
 
 起きなくちゃ…と、動こうとしても、
体がいうことを聞かない。
脳がうまく指令を出せていないらしい。


 元々ギャーギャーと泣きわめくたちじゃなし、
ただ涙がダラダラ流れる。
極力顔を合わさないようにしていることもあり、
ウチの親は、私が未だ泣き続けてることは知らない。

 
 しかし、あれだよね…
12年間も家族で接していたのに、随分温度差を感じる。
私は、あれ以来、テレビなんて見る気もしない。
 喋りたくもないし、家に人にこられるのもイヤだ。
田舎の爺婆たちは、長っ尻で、大きな声で喋りまくる。

 階下では相変わらず、
しょうもないトーク番組や喉自慢番組が大音量で流れている。
私は一人で静かなところに居たい。例えばダムの水底のような。

 アナは母にもそこそこ懐いていて、
私が自室へ上がるまでは母の布団で寝ていたのに、
そこが、飼い主と、その家族との差なんだろうか。

 
 デジ画を注文しようとして、
フォルダ開けて、だーっと泣けてきて、
結局、何も出来ずにPCを閉じる。
 
もしくは、壁紙に設定したアナの写真を
ぼーっと見ているだけ。

 とりあえず、食事はしている。
アナの形代を作るまでは体を持たせなきゃならないから。
(挫折予測高し)

うどんか、おかゆか、雑炊、たまに菓子パン、
嫌いだけどたんぱく質補給で豆乳、野菜補給で野菜ジュース。
 一昨日まで、気づかずに十日近く前に期限の切れた牛乳を飲んでいた。

脳へ直送したいときは、手っ取り早くチョコレート。
チョコレートなんて嫌いなんだが。
 それでも何か足らないようで、思考がまとまらない。


 食事をすることに酷く罪悪感があり、
毎日、造り始めたときから泣き続ける。
 アナは食べられなかった。飲めなかった。
干物のようになって死んだ。


 決壊寸前のダム状態。
寝たきりで筋力が落ちてきているので、
 少しうろつきたいが、田舎の人間はスルー能力というものを知らない。
通り過ぎたのに、わざわざ引き返えして聞くとか。
「声掛けんな」オーラをバシバシ出しているやつに。

 目線が合わないよう、顔が隠れるように髪を下ろす。
しかし、いくら田舎といえ、多少の民家はあり、外へ歩けば人目に付かないのは難しい。
敷地周辺は、どこを見てもアナが居た記憶が焼きついている。
 視界の端を何度も探してしまう。
傍に居ないことが、こんなに違和感があるのか。
過去に撮った日常の光景のあちこちに写りこんでいたのに。

 極力人と会わないよう、髪を上着の中に入れ、
顔をショールで隠すようにして線路際を歩く。
 途中で列車と会うも運、頭の緩んだ人が轢かれたで終わり。
道は人と会うからイヤ。
 バレバレどころか、怪しすぎる。


 なんとなく、そのま神社へ行った。
こんな時期なら人も居ないし。
 幼いころ、よく遊んだそこは、
真ん中を線路が横切り、荒ぶる神が祭られている。
 
 年始も何も一切近寄らないが、
困ったときのなんとやら…
「完全に××してください もう要らないから」

…お賽銭もっていかなった。
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トラは死んで皮を残す 犬は?

全く墓に執着しない私が、
今回は、夜、アナの埋葬地で話しかけるのが日課となっている。
聞こえるわけでもないのに。
 
 まあ、アレだ。
心の準備が出来ていなかったというヤツ。
私的には、発覚後、ベロベロに疲れながらも、
三ヶ月くらいはアナを看る積もりでいたからだ。
 
 過去の二頭は、死後に添い寝したりもしなかった。
息が止まった、悲しいけど、理解していたから、諦められたから。
 穴に埋めたのも父が全部やったから、
私は、埋めたワンコがどちらを向いて眠っているかも知らない。


 アナは、自室の入り口から少し死角になるところで寝ていたから、
部屋へ入るたぴ、あれっ… ああ、居ないんだったな…
毎度の繰り返しが心を蝕んでいく。
薄闇の中、ベッドの上に置いた上着を見て、アナと見まごう。
 
 長年の習慣でアナの布団も干している。
鳥に水をやるときには、アナにも水をやる。
欲しそうな顔をするから。
 口元に差し出すと、コップから飲む。
そういうお嬢な犬だったのだ。
階下の水置き場で飲んでくればいいのに…と毎夜思った。


 アナ布団には遺髪が置いてある。
背景の毛布は、アナの亡骸を寝せていたものを洗った。
普通は捨てるんだが、もう、衛生観念なんて知ったことかよ!と、
 厚手の毛布なので、膨らみが紛らわしくてギクっとする。
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↑は小瓶すぎて寂しいが、
実は、過去三年分の丸刈り毛が保存してあったりして…
「トラは死んで皮を残す、犬は死んで毛を残す」…てか。

10才も近づけば、いつ重病になってもおかしくないし、
万一、丸刈り時に逝くと、遺髪が取れないからだ。
 少々時期が早かろうが、来るべきときに予備があるのは
(いくらかは)気持ちが違う


 一番古いものは、カット後、毛を洗ったら、
固まってフェルト化してしまった。
それでも、もしものときは、これでクッションでも作ろうと思い、捨てずにいた。
翌年は、犬を洗ってから丸刈りにした。
これもフェルト化寸前。多分、油分が落ちていたから。

 昨初夏の丸刈りのは、割と刈ったままの状態を保っているから、
洗った直後ではなかったかも知れない。
 前足の飾り毛が15センチくらいもある子だったので、
その部分だけは別に保管していた。

 いずれ、アナを失った私が行き詰まったとき、これで何かを作れないかと思って。
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 そういう意図で、瓶詰め分とは別に、
各部のサンプル分も別にとってある。
 
 そろそろヤバイ領域に入ると判っていたので、
生きてるうちにと、羊毛手芸を練習し始めたら、
右目が開けていられないほど疲れて、目を使えないこと一週間…
どうにもできず、途中放棄しているうちに逝ってしまった。

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先代はこれだけしかない。
12年も経ったが、あまり劣化は感じられない。
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 他にこんなのもある。
鳥の換羽期になんとなく集めた羽。
オカメの長い尾羽が綺麗な状態で抜けたとき、
写真だけ撮って、そこいらに放置してたら虫に食われてしまっていた。
 また次のを保管すればいいさ…と思ったら、オカメは里子に行ってしまった。
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 こちらは、セキセイ、現在進行中バージョン
最初のカポーが綺麗な羽色だったので、
なんとなく溜めてしまった。
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 先月24日、カイロへ行ったとき、
どうしても花の気配が欲しくて羽衣ジャスミンを買った。
去年だったか、二度もからしてしまい、
もう買わないと決心したのに…

蕾だったそれが、一昨日くらいから咲き始めた。
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 なんとなく供えの花のようになってしまったが、
別にアナは花なんて好きでもなかったし。
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室内管理したスノードロップも咲いている。
いつもなら、春の気配に嬉々とする状況なのに、
タイミング的に、お悔やみの花イメージとして脳に書き込まれてしまった。

過去には、桜は死別のイメージが焼きつき、
いまだ、桜の時期が来ると、わけもなく不安になり、
居ても立っても居られない。いかなくちゃ…と
 四季のある国は、季節と記憶が直結する。
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もしもワンコと遭難したら

 眠れないのでどうでもいいことを書いてみる。

動物好きな私は、動物モノの本を読むのも好きだった。
繰り返し読んだソレは、綺麗ごとのないリアルなものが主。
当然、後味の悪い話も多い。

 それは活字だけに留まらない。
知る人は知る「流れ星銀」だったかな?
熊猟の犬の話。

 最初は普通のマタギの話だったのに、
途中から、犬世界の××連合みたいな微妙な話になり、
登場するのはほとんど犬だけ、犬同士が任侠世界のような会話を始めるし…
 
 この手の話にありがちな、
猟師が一生をかけて狙っている獲物が出てくる。
大きな手負いの熊だ。

 ある日、熊猟に出たじさまと、
相棒の和猟犬「リキ」
じっさまは、足を怪我して動けなくなってしまう。
リキも怪我していた。(と思うがよく憶えてない)

 一人と一頭は、雪の中、身を寄せ合って助けを待つ。
次第に衰弱する二人。
「リキ、腹減ったよなぁ…」
じっさまは、狂気を帯びた目をして斧を振り下ろす。
 驚いてじっさまを見つめるリキ…

 じっさまが斧を振り下ろしたのは、
リキではなく、自分の傷ついた足だった。
骨折部から自分の足を切り落とし、
肉片をリキの口に押し込むじっさま…

「リキ、食え、おまえだけでも生きるんだ!」
リキは驚き、押し込まれた肉を吐き出した。
「熊犬のくせにしっかりせんか、オマエをそんな根性なしに育てた積もりはない」

 …みたいなことを言ったかは定かではない。
とにかく、漫画といえど、猟師と猟犬の繋がりが強烈すぎて、
ここだけ憶えている。

 その後、二人は救出されたが、じっさまは片足を失った。
イヤ、リキだけが見つからなかったんだったか?
その後、記憶喪失のリキが野犬のボスとして登場するが。

…とまあ、別に漫画の話を書きたいわけではなく、
こういう状況になったら…という前置きだ。


 アナが若い頃、よく外へ連れて歩いた。
山裾なので、野獣が出てきても変じゃない。
 山や谷川に近いから、何かの弾みで遭難することもある。

 言っても判らないだろうが、
私は、度々アナに言い聞かせていた。
「アナ、もし遭難して、私が死んだら、
あるいは、私が瀕死だったら、
オマエは私を食って生きのびろ」と。

 現に、ワンコ連れで、山奥の散策道を散歩していて、
私がコケて、右足と右腕を負傷したことがある。
 なんとか車までたどり着き、右腕が動かないのに気づき、
唖然としたが、距離も知れていることもあり、
どうにか自力で帰ることが出来た。

 なんとか動く左手でアナを車に乗せながら思った。
こんな甲斐性なしの犬が、私を食って生き延びるなんて無いだろうな。
もちろん、助けを呼びにいってくれたりもしないんだろうな。

 野生動物が襲ってきたら、私が戦うしかないんだろうな…
んで、さらに、アナは逃げもせず、待っている…と。
 
 実際、ノーリードのシェパードに襲われたときも、
アナは私に抱かれてのへのへしていた。
私はゴジラじゃないんだよ。
 せめて、加勢するという選択は無しかいな。

 アナは、せいぜい、死体の傍で鳴きもせず、一歩も動きもせず、
そのうち干からびて死ぬのだろう。…と。

 人間には、牙も爪も、山野を力強く掛ける能力なんぞないんだよ。
やっぱり、ウチのシェルテイたちは、自身を犬とは思っていなかったのかなぁ。 
 
 子供だったのであまり覚えていないが、
「名犬ラッシー」を見て、犬とはああして人を助けてくれたりする生き物なのだ」
と思ったのは私だけではあるまい。
 ああいうのは、人間の都合のいい夢話なのだ。
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