Azure Sky

日常の出来事、想いを記します

夢うつつ ペットロス

 今日も雪が降っている。
昨日から20センチくらい。

 ワンコを埋葬したところも、すっぽり埋もれている。
地下の亡骸は、暫くあの姿のままだろう。
 夜、自室へ上がる前に、
埋葬地で語りかけるのが日課となっている。

 その一方で、
アナがそこには居ないことを確信している私が居る。
体が死んだとはいえ、
あのアナが私の傍から離れるわけがないのだ。

 敷地内ですら、一人でトイレにも行こうとしなかった。
室内の数メートル移動でも、
いつも後ろを振りかえる。
 実に鬱陶しい。

 鬱陶しくて、鬱陶しくて、
その信頼や依存心が重くて、
それに応えられない自分が、
思うように動けない体が情けなくて…
 なさけない分だけ、愛していた。


 あれ以来、時間経過の自覚も無く、
今日が何日かも判らない。
ぼんやりと夢を見ているかのようで。
 日常の必要なことは機械的に出来る。
引き出しの肥やしとか、使わないものを片端から捨てた。


 階下でアナが居ないのを確認するのが怖くて、
自室に篭ってぼーっとしている。
階下へ降りると、寒くなくとも(普通に寒いが)
足ががくがくと震える。
 体に力が入らない。
 

 深夜、灯りの消えた居間、
両親の部屋の障子の隙間から、
私の気配を感じたアナが、もっそりと出てくる。
 闇に紛れる黒い毛色。現実と幻影の境が曖昧になっていく。
私はいつものように、アナを待って自室へ上がる。
アナは階段を昇降できないから。

 
 先日、かかりつけの病院からお悔やみのはがきが来ていた。
今夜は、アナの生家から電話があった。
(今日、葉書が着いたらしい)
「お花を送る」と申し出されたが断った。
アナはそんなところに居ないことが判っているから…
(ワンコ友達のS様の申し出も辞退した)

 いつものように、振り返り、
私を待っているに違いない。
忠実というより、変なところで頑固なのだ。

 自室の、いつもの場所に、いつもの布団と毛布、
いつものように声を掛ける。
毛布の下には、ガラス瓶に詰めた遺髪…
 
 人の視覚はあくまで機能的なもので、
視界に入ったそれを判断するのは脳だそうだ。
 同じものを見ているからといって、
全ての人が同じように見えているわけではない。

 先日、自室の灯りを小玉だけにしたとき、
周辺ににあった黒い布を、(少し前まで使用していた鳥かごカバー)
私の脳はアナの寝姿に変換して見せた。
 季節的に、自分の服も黒っぽいものが多く、日々、幻影に惑わされる。


 先代の子は、階下に居るとき、少しでも暑いと、
よく、玄関脇の木の床(フローリングともいう)で転がっていた。
 
 いつぞや、暗い階下へ降りたとき、
眼がなれないまま歩こうとした。
「この辺に転がっているだろう」と見当をつけ、
先代を避けた積もりで足を踏み出したら、
思い切り土間に落ち、悶絶したことがある。

 田舎の木造民家は必要以上に床が高い。
あの時は、背骨をヤったと思った。
暫くは痛みすら感覚がなかったから。


 その先代と出会ってからというもの、
私の脳は、黒い塊をワンコと変換する仕様になっているらしい。
 当面、灯りのないところに、
黒い物を置かないようにしたほうが良さそうだ。
 
 それにしても、シェルティの縫いぐるみって、
どうしてあんなに微妙なものばかりなんだろう?
 全身の毛が長い種や、全身短毛の子はそれなりの造形になっているから、
境目がヅラっぽくて違和感ができてしまうのか。
 自作するにも、畑違い過ぎて手が出ない領域だ。

 
 
 すっかり忘れていたが、
病院へ行った際、車スタックで怪我した指が妙に痛いんで見た。
 関接部の皮がペロンとめくれてるんだが、
もしかして、ここに見えてるのって骨?

 自慢じゃないが、腹は三段腹でも、
手は関節の骨の形すら透けて見えるほどペラペラだ。
グロいんで、軟膏塗って、テープで隠して見えなくした。

 積極的に生きる気も無いし、
何度も怪我を放置してみたけれど、
怪しい傷跡ができるだけで、なかなか敗血症とかならないやん。
 
 人間て、大型動物だけに、意外にしぶとい。
それにつけても、先日逝った知人の潔さよ…
 ン年前、貴方が感心したほどには、私は潔くない。

 このまま永遠に夢の中の人になってしまうか、
現実に戻れるのか…
今回ばかりは、ちと、自信が無い。
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わんこ埋葬

 昨夜は居間のコタツわきで寝た。
アナの亡骸と頭を付き合わせるように。
もう本当に最後だから。

「ペット飼いはキモイ」と言われるのも当然か。
傍からしたらそれが普通なんだろう。
でも、あえて、くどくど、ダラダラ書き殴ってやる。


 蛍光灯の小玉だけの灯り下では、
アナは、ただ寝ているようにしか見えない。
 ふと呼吸の音が聞こえた気がして、
掛けたキルトをめくってみる。
鼻に手を近づけてみる…
 
 あの状況で仮死なんてなるわけがないのに。
あれから何度も繰り返し確認したんだから。

 前日の貫徹で、頭がぼうっとして、ヅーンと痛い。
それが、この現実を夢のようにぼかしている。
一種の逃避かな。

 眠らないと。
明日は埋葬しなくちゃならないんだから。
安定剤と睡眠導入剤を飲み、
意識が落ちるまで、アナを見たり触ったり…
 

 私がコタツで転がっていると、
アナがもそもそとやってきて、
私の背中に身を寄せ、一緒に寝るのが常だった。
 こデブなアナは暑がりで、
コタツに入ることは好まなかった。

 通夜というより、
いつものように一緒に寝たい。
じっと見ているとアナが気にするから。
(亡骸が痛むから)身を寄せられないのが難だが。


 先代や、
その先代の、最後の日の記憶が、
重なりあい、ぐちぐちゃに混ざり合う。
 次代の子が来て、その子を本心から可愛いと思っても、
前の子を忘れたわけじゃないのだ。

「上書き保存」ではなく、
「名前をつけて保存」
 
 
(私がいるから)親が気にしているようで、
気配で何度も目が覚める。
家が昔の造りだから、部屋を突っ切らないと移動できないのだ。
 薬の量の割りに眠りが浅い。
 
 まだ朝は遠い。
もう一度薬を飲んで強引に寝た。
意識が無ければ夢も見ずに済む。
 朝になり、親の気配も感じてはいたけれど、
午前十時頃まで寝ていた。
(というより、意識がなかった)


 外は陽が射し、
父が庭先を掘り始めている。

 何かしなくちゃ居られない。
シーツとか、アナの使っていた毛布とか、
ラグとか、大物を次々洗濯機に放り込む。
 
 居間では、父がアナの亡骸を構っている。
もう埋めるのか…
雑用を済ませたら、
もう少しアナの脇にくっついている積もりだった。
 埋めるのは私だけでもできるから、夕方でもいいじゃないか。

 まあね…判ってはいるんだ。
こうやって延ばすと、
また、次々と延ばしてしまうだろう、と。

 そうしてぐずぐずしているうちに、
他人の手で終えられてしまうのもイヤなので、
自分でした。
 早く土に還るよう、白い綿ツイル一枚で包んで。


 胸元には、
アナの好物だった、ササミ、砂肝ジャーキーと、
菓子パンを少し入れた。
 
 

 仕事難民になってからというもの、
オヤツの余裕が減り、ササミのみになった。
(もちろん、病院では煩く禁止されていたが)
ちゃんと食べられるうちに、
砂肝ジャーキーも食べさせておけば良かった。

 いつの間にかアナが決めたルールにより、
風呂、散歩はもちろん、三時のお茶時間、
とどめは、トイレに連れて行ったあとも、
ササミジャーキー(の欠片)を与えることになっていた。

 アナは、敷地内であっても、
一人ではトイレも行かない変な子だった。
クソ寒い中、アナの用足しに付いていかなきゃならない私が、
なぜオヤツを上げなきゃならないのかギモンだが。
 普通、逆じゃないか。…とか、まあ、思い出は星の数ほど。


 こうして自分で包んでも、
アナの姿が見えなくなると、やっばり、何度もめくってみてしまう。
生きていなくとも、
愛情の対象となる形が、あるのと無しの差は大きいようだ。

 父に埋められてしまわないうちに、
アナを抱き、穴の中に入れた。
この重みを、この腕で感じられるのもいよいよ最後か…
 仮に、米袋を抱いてみても、それは全く別のものだ。

 重篤になってからは、触るのも憚られた。
体位を変えようとするのを補助するくらいが限度。
 子犬のときを除き、少なくみても11年、
この重さを抱えて、毎日、階段を昇降してきたのか。
 我ながら、よくやるわ。
先代の末期で懲りたにもかかわらず…


 感情が抑えられない。
近所の人には、
獣の声のような音に聞こえたかもしれない。
涙や鼻水がダラダラ流れ、喉が詰まって言葉にならない。

アナ、寒いね、
こんなに痩せて、
こんなに小さくなって、
何日も好物すら食べられず、
水も飲めずに…
 
アナを置いた穴の中に座り込んで泣いた。
一緒に埋められてしまいたい。


包んだシーツが見えなくなるまで土を掛けた。
同時に、今すぐ掘り返したい衝動が湧き上がる。
 あとは、すぐに父が埋めてしまった。
傍からすれば、私が壊れていく様を見るのが怖いのだろう。
 
 初代シェルティが逝った後、掛かっていた医師が言った。
「自分の子が死んだ以上に悲しむ飼い主が居るから、
確信していても、死ぬなんてとても言えない」と。
あのとき、
「連れて帰っていいですよ」の言葉を都合よくとった私の愚かさが恨めしい。



 アナの体積の分だけ余った土が、
そこを盛り上げている。
 粗末な石の墓標と、
古いプラ製の花立てに枯れかけの菊の花、
アナの使っていた茶碗に入れた水…
 
 いずれも父の仕事だが、私は文句は無い。
むしろ(私自身も)何も無くて構わない。
亡骸はモノでしかなく、そこにはアナは居ないから。
(どっかの人の歌は嫌いだが)
 
 
 埋葬後、また、雪が降り始めた。
日が射しているときに埋めて良かったのだ。
…と思い込もうと努力中。


 冬は嫌い。
暗くて寒いから。
 雪も嫌い。行動制限が増えるから。
この数日で、冬も雪も、さらに嫌いになったことは間違いない。

 何かしないでは居られない。
雪の舞い始めたなか、洗車を始めた。 
寒いんだけど、それも感じない。

 運転席のドアには血が点々と付き、
トランクには、血が染み付いて、バリバリに凍ったタオルが入っていた。
(なんの事件だよ…)

 病院へ行ったのは一昨日なのに、遠い昔のようでもある。
忘れたいけれど、
車に乗った途端、思い出して泣けてくる。
臨終の先代を乗せて、泣きながら帰宅したことを芋づる式に思い出す。
 …雪が強くなった。

 
 日々の習慣に、突然、ポカンと隙間が出来た。
だからといって、暇というほど暇じゃなし、
第一、そんなハンパな時間なんて、
ぼーっとしているだけでも、すぐ埋まってしまう。
 なんだかんだ言いながら、私の生活はワンコと一緒だったのだ。


 夜、自室のいつもの場所に、
いつものように、アナの寝場所を作った。
どうせ、まだそこいらに居るんだろう。
 布団がないと、恨めしそうに、上目遣いで私を見ていた。
無駄鳴きはやめないのに、
そういうときは、一言も発せず、ただ視線を送る。
 
 アナ、オマエは、
ある意味、とても疲れるワンコだったよ。
遺髪を詰めた瓶を寝場所に置き、いつもの毛布を掛ける。
 お休み、アナ。
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なんとか一晩…また雪 アナ逝く

 30分もあけずに嘔吐を続けるアナ、
点滴の水分なんて追いつかない。
干物のようだ。

何度か痙攣が置きた。
大きな痙攣が起きたら最後だろう。
部屋中に薬の匂いがする。

 夜が明けるとまた雪…
昨日、無理して行ってよかった。…のか。
 しかし、明日は休診日。
どうしたものか。

↓午後の残雪
11janu26023.jpg



午前6時頃に吐いたときは、
まだ頭を上げようとする仕草を見せた。
このときまでは、私が体を保持していたが、
この後は、頭を上げようとはしなかった。
多分、これが、アナの最後の抵抗だったんだろう。

 
 午前9時頃から嘔吐物が茶色に変わった。
頭は上げず、横になったまま。
 多分、血が混ざっている。
こうなると、先が短い。

午前11時頃、舌が出た。
開口呼吸は昨夜から。

歯茎も黄色くなっている。
生き物の色じゃない。
痙攣の間隔が短くなった。

正午近く、はっきりわかる血便がでた。
尿は出ない。
多分、腎機能も止まった。
多臓器不全てヤツか。

最後のときが近づいている。
アナの眼は、死んだ魚のそれのようだ。
今際に最後に残る感覚と言われる聴覚、
私は取り留めの無い話を続けた。
 今後は、もう「アナ」と呼びかけることはないのだ。

 緊張で眠気もしない。
怖い。


正午過ぎ、12時25分、大きな嘔吐をして、逝った。
直後、呼吸が苦しげなので、
吐物が詰まったのかもと、
抱えて下を向け背中を叩いてみたが、
これが最後の痙攣(反射)だったようだ。
同時に血便も出ていた。



アナ、お疲れ様でした。
見るからに鬱陶しそうな点滴チューブを取った。
アナも気にしていたから。
静脈から逆流した血液が流れ、反射的に血を止めようと再度差し込んだ。

 嘔吐物や便で汚れた毛を洗い、
ドライヤーを掛け、近所のワンコ友達に対面して貰った。
そのワンコは妙に怯えていた。
 遺体だから? 
薬の匂いが本来の匂いを消していたから?
 生きているうちに会わせたかったんだけど、
最後のときが特急過ぎた。


午後4時ちょっと過ぎ、
身の置き場が無い。
疲れてるのに。
部屋に薬の匂いが染み付いて…


 家に居ると、どこに居ても、無意識に目がアナを探している。
近年、私自身が不調なため、
かなり邪険な扱いをしていたが、
それでも、私はアナを愛していたらしい。
なんだかんだ言っても、夜は部屋につれて行って寝た。
 
 昨日の朝、アナが嘔吐したのが判ったが、
耳には届いても、体が動かなかった。

 出かけたとき、危険な目に遭うと、いつもワンコが浮かんだ。
あれが居るから帰らなければならない、と。

あの、荒い息の音が耳にこびりつき、頭の中で再生を続ける。
息の音が聞こえたような気がして、
何度確認しても、アナは死んでいる。
 先代やその先代のときにもしてきた儀式(?)だ。
何度遺体を見ても、確認せずにはいられない。

 もう、手足が固まってしまった。
病気で逝く動物は、
まだ生きているうちに体が冷たくなっていくから、
死後冷えるのも早い。

アナ、こんな寒いのに土に埋めなきゃならないのか…
私は遺体に思いいれが無い性格だけど、この雪はひく。
地面もガチガチに凍てついているよ。

1999年、3月23日誕生、我家に来たのは同年6月10日
2011 1月26日死亡 満12才まであと二ヶ月
お休み、アナ
シェルティが世界中に居ても、アナはアナだけだよ。
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わんこ、いきなり重体

 アナいきなり重体。
そんなときにブログなんて書いてるのかよ?
消えゆく命をぼーっと見ているほうがキツイ。
リアルタイムで気持ちを残していくのもありだろう。


今日の午後、また病院へ行った。

前回の診察では、
今すぐどうこうの状態でないということだったが、
見るからに衰弱が激しい。
私の見立てでは「今月持つか?」というところ。

嘔吐が続き、薬も吐いてしまうので、
昨日から投薬もやめていた。
 昨夜、腹部を見ると、血の気の引いた皮膚が黄色味を帯び、
まぶたの端も黄色くなっていた。
 ああ、黄疸が出たか…

一昨日頃から尿量もがくんと減った。
昨日の夜、よたよた出てきたので外へ出すと激しい下痢だった。
もう何日も食べていないので、
腸の内壁に残ったものが出ているだけだろう。


 今日は水も飲まない。
胃液も出ないらしく、ただ粘液を吐く。
 どこもかしこも水分がとび、干からびている。
無理に水を飲ませても吐くだけなので、
点滴で入れるしか無いな。

 昨夜も雪、
私も本調子にはほど遠い。
病院いくなら明日頃と思っていたが…
この分では、今夜も怪しい。

 電話で相談すると、
「一日でもと延命するか、点滴で今を楽にするか」
いきなりその選択かよ…
私なら延命はキツイので後者を選んだ。
 
入院はハナから断った。
(私も病院に泊めてくれるならそうするが。)
動物は、たいてい、未明から朝にかけて死ぬからだ。
危篤で呼ばれても、距離的に間に合わない。
 だったら自宅で看取ったほうがいい。


 
 それにしても、あっというまに衰弱してしまった。
おいしそうに物を食べたのはいつだったか。
何を与えても食べないから、イラついて、何度も怒ってしまった。
そのストレスからたぺなくなったのなら良かった(?)のだが。
先代は良かったなあ、その点は…

 もう、何に迷う時間も無さそうだ。



 午後4時からの診察に向けて出た。
隣町に近づくと雪が目立つ。
帰りがヤバそうだな…

 この坂を登れば…というところで、
シャーベット状の雪が見えた。
ヤバイじゃんか、これは…停まったら動けんわ。
(一応、病院に確認してから出た)

 そのとき、
対向車がセンターをはみ出してきた。
仕方なしに停まったら、想像どうりの結果。
虚しく空転する後輪…
 後退しようとしたら、
ズルズル滑って左側の雪の土手に載ってしまった。


 げげ…最低じゃん。
とりあえず、
トランクに載せてた園芸用シャベルでタイヤ前後の雪をどかしてみる。

少し動いて、また土手に突っ込む
タイヤ下にシーツを敷いてみるも失敗
(動き始めると後続車や対向車が来て停まらざるを得ない)

以下、リピート、4~50分が経過。

道路に車を置いていくわけにも行かないし、
あほ過ぎるから、なんとしても脱出しないと。
残雪帯はせいぜい15Mくらいなのに。


 その間、通りすがりの人が二人声を掛けてくれた。
一人目は「ノーマルかよ、アホー」という感で通り過ぎた。
 言われんでも解ってるわさ、
こんな日にここへ来るなんて想定外なんだよ。
(通勤しないので、雪の日は乗らない主義)


 二人目が停まって押してくれようとしたが、
車は人力では簡単に動くものではない。まして坂だ。
 その昔、友達と、試しに、平地で自分の車を押してみたことがあるが、
全く動かなかった。

この制御不能状態で、万一、下敷きにでもしたらもっとマズイことになる。
普通の車に引っ張ってもらうには道が狭い。
 誘導だけ頼んで、ひたすら雪掻きを続行。
ああ、小型のスコップを載せてくれば…
冷静沈着な私がこの様かい。

 作業中、集めた雪が点々と紅いので…?と思ったら、
自分の血だった。
夢中で雪掻きするうちに、指が削れていたらしい。
車のドアとかにも血が付いてて微妙に事件ぽくなっていた。

努力の甲斐あって、とりあえず脱出可なくらいになり、
雪のないところまで誘導して貰い、
方向転換し、下の観光施設の駐車場まで降りた。

 携帯で病院に連絡し事情を話すと、
あほさに同情されたのか、
先生命を受けたスタッフのお姉さんに迎えに来て貰えた。
(ブログのネタにされそうだ)
タクシー? こんなとこに居るもんか。

「来るって言ってたのに、こないから、今日はやめたんだろう」
と話していたところだったとか。
 ここまできたら、なりふり構っていられない。
お礼はことが片付いてからだ。


 この時点で、道路は凍てついてツルツル、
人が歩くのすら困難になっていた。
 健康な犬なら歩いていくというのもアリだが。

 
 時間も遅いし、多分、先生の予想よりも悪くなっていたのだろう。
点滴の持ち帰りを頼むと、即OKが出た。
(病院で針をセット済み)
体重はさらに減り、9.3K。
 点滴二袋をお持ち帰り、なんとか無事に家に着いた。


 ただいま自室で点滴中。
抑制剤入りのはずだが、嘔吐は止まらない。
体中の水分が出てしまう。

不謹慎だろうがなんだろうが、写真を撮った。
生きているアナを見られるのも短いから。
人間の記憶なんてあいまいなもので、
居なくなった途端、その重さすら確信できない。

ついでに顔のスケッチもした。
アナが元気に在命中に、
いつか描こう、いつか作ろうと思ってきたのに。

「いつか」なんて言ってる限り、機会はこないのだ。


 点滴、必要ならヤマトで送るといわれたが、
多分、要らない。
せめて、最後は楽だといいんだが…
 そう願いつつ、この現実が信じられない自分がいる。


 二番目に声掛けてくれた人を拝み押して乗せて行ってもらえばよかった。
待っててくれたくらいだから、頼めばしてくれたろうに。
帰りはどうにでもなるんだから。
 「なんとかして車を掘り出して行かなきゃ」
…しか考えられなかった。
全然冷静じゃないじゃないか。

 そんなことを思ったのは、ただいま、丑三つ時…
点滴の管さばきとか見るため着いている。
一時間くらい吐かなかったから少しは落ち着いたのかと思ったが、また…

零時は通過、次は夜明けか…

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 春待ちに応えたスノードロップが一輪咲いた
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ベタ死亡

 昼間は時雨だったが、
夜になったら雪に変わった。
いつまで冬だよ…って、まだ一月か。


ヒーター故障の翌日、元気を取り戻したベタだったが、
昨日餌を食べなくなり、腹が膨れはじめ…

今日、私が、
病院(つかカイロだけど)から戻ると、
ベタは、もう息をしていなかった。
退色していなかったから、間もないと思う。
 やはり冷水は堪えたか…

 私も良くない、
ワンコもぐいぐい悪化中、ってことで、
いっそまとめてスッキリサッパリでいいんじゃないの。
 これだからワンコも生気がなくなるんだろうとは思う。
かといって、気力だけで生きられるものでもなし。
病院にかかるのも金が要る。

 
 セキセイインコの、
殺しても死にそうにない元気さが羨ましい。
(イヤ、殺せば死ぬんだけど)
あの心底明るい付き抜け感は、どうやっても私にはマネできない類だ。
 

ベタは、12/25のこの画が最後となった
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先週の大雪は、ウチの町より、
県南部のほうが沢山降ったようだ。

岐阜市入り口付近の山陰に、
しっかり雪が残っていた。↓
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あまりのとんぼ返りがもったいなくて、帰りの信号待ちで見えた金華山を↓
(思いっきり逆光だし)
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午後3時半頃、平野の日は長い。
この道沿いを通ってン年、何度も見た景色だが、
川沿いは、年々の開発で徐々に変わっていく。
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4時半過ぎ、陽の落ちた方向うっすら色づいていた。
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わんこ、肝臓ガン?

 秋頃から弱りつつあるワンコの衰弱が激しいので、
今日、また病院へ行った。

 午後4時近く、既に日は外れ、
道路沿いの雪が凍てついている。
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 病院は、山陰なので雪が融けないが、その分、しっかり除雪してある。
実際、この区画の雪掻きを機器無しでやるのはたいへんだ。
11janu21003.jpg


11janu21m003.jpg

↑この郵便受けと、
薬袋類の微妙さには慣れない。
 袋デザインに突っ込んでみたら「選択種がきわめて少ない」のだそうだ。

11janu07001.jpg


 年始頃に行ったときは、
血液検査に異常値が無いということで、
食欲を出させる薬が出たが、
いぜん良くならず…
 シェルテイとしてはもう平均寿命を超えている年だ。

 丈夫で長生きして痴呆の肉塊状態なんて、
私だったら死んだほうがマシだ。
生物の三大欲のうち、二つが尽きたら終わったようなものだろう。
 傍が長生きを望むのもある意味エゴだ。
生き物は、どうやっても、いずれは死ぬものなのだ。

 
「もっと早く連れて来ない?」
「無理、飼い主がほとんど寝たきり」
そもそも、都会と違い、歩いていけるような距離でもないんだし。


 で、今日はレントゲンとエコー。
肝臓付近と腸に腫瘍っぽいものがあるらしい。
すい臓が腫れているとも言われたが、
ガンだったら周囲に転移していてもへんじゃない。

 秋から落ち始めた体重は、ついに10キロを切った。
背骨や骨盤がゴツゴツする。
健康時は13キロ強のデブだったが、
痩せればいいというものではない。

 まあ、何も無いほうが変だわな、あれだけ痩せては。

私としては、先代と同じ病気を希望(?)していた。
リンパ腫は、眠るように逝くからだ。
 先代は、間際は歩くことは出来なかったが、
当日の昼まで食欲があり、最盛期の体重を維持したまま、
元気(?)に逝った。
 
 他のガンってどうなんだろう?
生き物である以上、死ぬのは避けられないけど、
最後まで痛いとかわいそうだな。


 それはいいが…って、全然よくないが、
自分の病院ところではなくなってしまった。
 …悪循環極めりかよ。
右目違和感バリバリ、右腕の痺れが進んでいるんだが、
このくらいじゃ死なないからなぁ、人間はさ…

 そこへ、知人訃報の精神攻撃だろ、
同時に仕事の見込みも切れた。
 カミサマ、もうこのへんで限界なんだが。
許容力ってヤツには個人差ってのもあんだよ。
努力ってヤツにはモチベーションもいんだよ。


 帰り道、何もかも面倒くさくなり、
目の前のカーブを突っ切りたい衝動に駆られた。
 くそ… まだインコたちが居る。
「ご利用は計画的に」というし。
 

 夕食後、自室に上がり、ベタに餌をやるが上がってこない。
あ~? 水温計が十度を切っていた。
 水槽に手を入れると山水のごとく冷たい。
ヒーター壊れたのか…
そういえば、今朝、水温計確認したんだったか?
 ってか、なんでソレまで今日よ?

 予備のヒーターを入れ、お湯を足しつつ一時間くらい経過、
横になっていたベタが水面に上がった。

 ああ、やっぱり、私は疲れてるんだな…
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伝えられなかった言葉

 一月一日、リアルな夢を見た。
夢の中、
裏の田んぼで、(そこは随分前から休耕田の荒れ地だが)
色鮮やかな熱帯魚の群れが泳いでいたので捕った。

 赤や青の目立つ、ネオンテトラみたいな魚。
特に好きでもないのに。
これが初夢かよ…と。


 5日の明け方、またリアルな夢を見た。
運転中、踏み切り手前で停まれず、
タクシーのケツに追突してしまい、揉める夢。
 洗車後のようにブレーキが利かず、
「コツン」程度の微妙な接触がリアル過ぎ。


 そして、昨夜、またリアルな夢を見た。
知人にお礼を言う私…
 しかも、若い頃の姿で出てくる辺り、
なんて都合のいい夢だろう。

 その人は、もうこの世の人ではない。
年末に会ったのが最後となった。
 
 決して深い仲ではなかったけれど、関りは浅くない。
縛りが何重にもあるから、決して一線を越えられない。
 少なくとも私は、今でもそう思っている。
オトコはソレをどう思うかは知らない。

 しかし、精神的には近い位置にいたのかもとは思う。
私が引きずりこんでしまったのか知れない。
 
 思い当たることはあり過ぎた。
しかし、肉体的にも、先に倒れるのは私だと思いこんでいた。
掃除と身辺整理は酷似している。
 私が知る内情は、この一年くらいが主だから、
去年の掃除がどうだったかまでは判らない。

 
 最後に送信したメールはこの月の3日だった。
何気ない日常の出来事を数行のやり取りの。
最近、レスが異様にマメだったな。
 「言えないけれど、誰かに言ってみたい」…な感じか。

 先週はほとんど起きていらず、
久々に一日起きていた昨日、流れてきた訃報…
メールなどは全て消されていたそうだ。
 律儀なことで。

 ネットのどこかに、
書き殴られた言葉が落ちていないかと探したけれど見つからなかった。

 事前に知ったところで、私には止められない。
もし、そのときは止められても、いずれは決行しただろう。
オトナの事情はリアルなことが主だ。
 全てにイヤ気がさしたのだろうとは思う。

 でも、誰かとなんらかの繋がりは欲しかったのかも知れない。
事情の判る、都合のいい相手として。
 
 だから思う。
せめて、お礼だけはしっかり言っておけばよかった…と。
言わせてくれよと。
私の考えも知っていたくせに。

 夢から覚めると、どちらが夢だか判らなかった。
悲しいとか、好きとかではない。
「共依存」という言葉が浮かんだ。

 お疲れ様、全てを捨てて、楽になれた?
もう、どんな言葉も届かない。
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